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今年初のJRAG?はにわかに注目の一戦となった。2月8日に藤田騎手が栗東トレセンに駆けつけ初めてコパノキッキングの調教に騎乗。殺到した取材陣の前で藤田騎手は「すごくいい馬で乗りやすかった。とても大きなチャンスをいただけたことを本当にうれしく思う。最初は信じられないような気持ちだったが、今はやってやるぞという気持ち。どんな競馬になるかはまだ話し合っていないのでわからないが、しっかり結果を残せるような競馬をしたい」と意欲を語った。

3年目を迎えた昨年は27勝と自身の持つ女性騎手の年間最多勝記録を大幅に更新。着実に技量を向上させている。藤田騎手には追い風も吹く。

JRAは3月1日から重賞や特別レースを除く平場のレースで女性騎手に恒久的に負担重量を2キロ減とする。藤田騎手が現在、JRA所属馬に騎乗し地方も含めて通算51勝以上を挙げているため見習騎手として平場では1キロ減で騎乗しているが、3月から3キロ減で騎乗できるのだ。今後はさらに騎乗依頼があるのではないか。フェブラリーSのコパノキッキングはもちろん、今年の藤田騎手の活躍も大いに期待できる。

スーパーホース不在のレースは売得金が減少

昨年のJRAの売得金は2兆7950億830万4000円で前年比1.7%増。これで東日本大震災があった2011年を底に以降は7年連続で売り上げ増と好調に推移している。昨年のG?レースの売得金を分析すると面白いことがわかる。昨年のJRAの平地G?24レース(イレギュラー開催となったJBC3競走を除く)のうち、前年比で売得金が減少したのは10レース。

このうち大阪杯、天皇賞・春、宝塚記念、天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念の6レースには共通点があった。それは2017年にキタサンブラックが出走していたG?だった。2018年は主にアイドルホースのキタサンブラックが不在だったG?で売得金が減少したのだ。スーパーホースがいると売り上げも増える。ファンが確実にその馬の馬券を買うからだ。キタサンブラックはそんな存在だった。

それにしても2017年にキタサンブラックが出走していたG?6レースすべてで売り上げが減少しているとは驚きだった。天皇賞・春は前年比10.9%減、宝塚記念は9.1%減、ジャパンCは7.7%減。

有馬記念が1.2%減で済んだのは障害最強馬オジュウチョウサン(牡8、美浦・和田正一郎厩舎)が武豊騎手(49)とのコンビで参戦しファンの関心を呼んだからだろう。オジュウチョウサンがキタサンブラック不在をカバーしたと見ていい。


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