ニュース本文


 トランプ大統領は15日、記者団に「私たちはとても良い文書(米朝共同声明)に署名した」「だが、文書より重要なのは、金正恩(朝鮮労働党委員長)と良い関係を結んだという点だ。私は彼に直接つながる電話番号を渡した。彼は困難なことがあれば、今後は私に電話をかけることができる」と話した。

 「米朝ホットライン」構築発言に最も衝撃を受けたのは中国の習近平国家主席に違いない。正恩氏が戦略を大転換し、北朝鮮の核・ミサイル廃棄が仮に実現するのなら米朝蜜月が進展。中国の覇権を阻止したい米国は鉱物資源を「貢ぎ物」として北朝鮮に強要する。

 現に、ポンペオ長官は5月、米FOXテレビのインタビューや記者会見で、「早期非核化に向け大胆な行動をとれば」米政府が米民間企業の対北投資を認可する旨を明言した。そもそもトランプ氏は大統領就任前、不動産開発王として知られていた。 

 米中貿易戦争も絡み、北朝鮮をめぐる米中間の綱引きは激化する。22日付産経新聞政治面の山田紳氏による政治マンガに、トランプ大統領と習主席の頭上を「非核は金なり」とほくそ笑みながら綱渡りする正恩氏の姿が載った。キャプションがふるっている。

 《このワザは君の入れ知恵か? いや君の悪知恵だろう》



記事一覧 に戻る 最新ニュース読み比べ に戻る