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ファミリー経営の転換期?

 韓国財閥のほとんどはファミリービジネスで、経営トップは創業者一族が世襲で継承している。ただ、現場や下積みの経験がないまま経営を手がけることへのリスクも指摘されている。

 昨年2月のハンギョレ新聞(同)によると、企業経営成果評価サイト(CEOスコア)が、総帥がいる上位50大グループで総帥一家の約200人の経営への参加状況を調査した結果、入社後、役員になるのにかかった時間が4年11カ月だったという。

 平均29歳で入社し、33歳で役員に昇進した後、平均42歳で社長以上の最高経営責任者(CEO)の座についていた。一般のサラリーマンが役員になるまでにかかる時間(平均24年)と比べ、5倍近くも早い昇進となる計算だ。

 記事では、財閥企業で働いた経験のある経営コンサルタントのコメントとして「財閥3世が急速に昇進した場合、現場経験がないため、報告書や周りの人物に依存して意思決定するしかない。コミュニケーションや共感能力が劣り、まともなリーダーシップを発揮するのが難しい場合が多い」と紹介している。



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