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 国民民主党共同代表の玉木雄一郎衆院議員(49)は、29年1月20日に学園の計画を知ったとする首相の説明を「どう考えても不自然でしょう」と批判し、加計氏や獣医学部が新設された愛媛県の中村時広知事(58)の国会招致を求めた。

 結局、「…のはずだ」という推論で詰め寄っても、誰も首相を突き崩すことはできなかった。

 集中審議などの場で政府側を追及することは、野党の仕事の一つだ。その結果、首相や閣僚のクビを取れれば大きな戦果となる。

 例えば、旧民主党政権時代の23年、野党・自民党の西田昌司参院議員(59)は「独自取材」で得たネタで、在日韓国人女性から献金を受けていた当時の前原誠司外相(56)を辞任に追い込んだ。

 しかし、今の野党6党派は「手ぶら」で論戦に臨み、マスコミ報道に基づいた追及ばかり。手詰まりなのは明らかだ。

 国会中継の視聴者に「安倍政権は何となく怪しい」との印象は与えられたかもしれないが、それで国会の責務を果たしているとはいえない。なぜなら、これまでの予算委集中審議や柳瀬氏の参考人招致で、国家戦略特区の選考過程で首相官邸の指示・圧力があったという証言や証拠は一つも出てきていないからだ。



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