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「そういうふうに名前だけ使われるの嫌なんですよ。気持ち悪いなって。自分の思いどおりの物を作ったなら『だせえな』ってけなされても仕方ないんです。

お笑いのネタでもそうなんですが、『ウケれば自分の手柄』『滑ったら自分の責任』にしたいんです。よくわからない人に口を挟まれるのはもう嫌なんですよね」

いくつも種をまけば、いつか花咲く種もある

昔は到底1人ではできなかったことが、ガジェットやアプリの進化で全部1人でできるようになってきている。

どうあがいたってもうすぐ死にますよ??だったら好きに生きましょうよ!!(写真:中野一気)

「僕みたいに1人でやりたいって人は世の中にたくさんいると思うんです。自分でも気づいていなかったけど、自分にピッタリな時代が来たんだなって感じます。

もちろん今、たまたま調子がいいだけで、来年どうなっているかわかりません。でもなんとなく、またその後もいろいろな種をまき続けて再び当てられる自信がありますね。結局、弾数撃てば当たると思います。いくつも種をまけば、いつか花咲く種もあります。

最近は常々、人生は1回しかないんだって考えますよ。どうあがいたってもうすぐ死にますよ??だったら好きに生きましょうよ!!」

ネガティブなネタを得意とするヒロシさんからあふれる言葉は、とてもポジティブだった。お世辞ではなく、話を聞くうちに

「自分でもYouTubeやってみようかな?」

と思えてきた。

それはYouTubeが儲かるからではなく、YouTubeをやっているヒロシさんがとても楽しそうだからだ。

「とにかくすぐにやってみる」

「とりあえず1人でやってみる」

というのはこれからの時代のキーポイントになってくるかもしれないな、と感じた。

村田 らむ ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター

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むらた らむ / Ramu Murata

1972年生まれ。キャリアは20年超。ホームレスやゴミ屋敷、新興宗教組織、富士の樹海などへの潜入取材を得意としている。著書に『ホームレス大博覧会』(鹿砦社)、『ホームレス大図鑑』(竹書房)など。

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