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 2014年、客室乗務員のナッツの出し方に激高し、米ニューヨークの空港で滑走路に向かう搭乗機を引き返させる事件を起こしたことから「ナッツ姫」として知られ、業務妨害罪などで懲役10月、執行猶予2年の有罪判決が昨年12月に確定した元大韓航空副社長の趙顕娥(チョ・ヒョナ)氏が、大韓航空グループに復帰した。韓国では、有罪でも執行猶予が付けば復帰することが多く、グループ関係者は「国内外のホテルを経営した豊富な経験を基に関連業務を統括する」と説明する。ただ、国内外で非難を浴びた騒動だけに「早すぎる」との声も上がる。

系列企業の社長に復帰

 聯合ニュース(日本語電子版)によると、趙氏が社長に就くのは大韓航空を中核とする韓進(ハンジン)グループ傘下の「KALホテルネットワーク」。同社は3月29日に株主総会を開き、趙氏を取締役(社長)に選任した。済州(チェジュ)島などで展開する系列ホテルの経営に当たるという。

 韓国紙・ハンギョレ新聞(同)によると、韓進グループ会長の趙亮鎬(チョ・ヤンホ)氏の長女である趙氏は14年12月、米ニューヨークの空港から離陸しようとしていた大韓航空機内で、ナッツの出し方を問題にして航空機を引き返させるなど運航を妨害した容疑で翌15年1月に拘束、起訴された。



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